みんなが健やかでありますように、この技術を広めたい。
健康というのは心と体と二つあって、どちらとも繋がっている。
たとえば、腹と胸はストレスをためる貯蔵庫になる。
ストレスが来るとお腹の筋肉がキュッと締まって、その分だけ貯蔵庫の空き容量が減っていく。
この、お腹がキュッと締まる感覚のことを昔の人は『腹が立つ』と言っていて、実際に、横に広かったお腹の感覚が縦に長い感覚になる。

お腹の容量がいっぱいになってもどんどんストレスがやって来ると、今度は肋骨の筋肉が締まって肺や心臓を圧迫する感じになる。
この胸が締め付けられる時の感覚を『胸がムカつく』と言っていて、本当にそんな感覚になってしまう。
心と体は繋がっていて、両方そろって健康なんだ。
整体を使って健康になって、古武術で健康を守ってほしい。
古武術には、健康でい続けるための知恵がたくさん詰まっていて、自分の体や心と向き合うようにできている。
だから、自分の心や体が健康から遠ざかっているのをいち早く察知できるし、他の人よりも早い段階で改善しようと思えるようになるだろう。
古武術は、言葉をつかわないコミュニケーションだ。
古武術を学んで強く思うようになったのは、古武術とは言葉を使わないコミュニケーションなのだ、ということだった。
古武術はだれかと関わるときに、心を守る方法だって教えてくれる。
体と心は、つながっているという考えだから。
健康から遠ざかった時、人は何かに凶暴になる。
たとえばストレスをためる貯蔵庫が全部いっぱいになっているのに、それでもストレスにさらされた時。
ある人は、他人や物を口や暴力で攻撃してしまったりする。
またある人は他人とのコミュニケーションに凶暴になって、人との関係を切り捨ててしまう。
自分自身に凶暴になって、自分を責めてしまう人だっている。
たとえば肩がコった時。
それだって、健康から遠ざかったと言えるだろう。
肩がコるということは、自分の普段の生活が肩に負担をかけているという事だろう。
それは姿勢だったり、生活習慣だったりするだろう。
そしてそんな生活の中で肩に負担をかけ続けてしまったわけだけど、何が負担になっているのか、気づいていない人が多い。
肩が悲鳴を上げた時に無視を続けているというのも、立派に凶暴である証だと思う。
みんな健康になることができれば、きっと誰もが優しくなれる。
健康な状態なら、やっぱりどこか心にも余裕があるように思う。
心にちょっと余裕ができれば、たぶんちょっとだけ優しくなれる。
みんなが少しずつ優しい世界になって欲しくて、古武術と整体を広めています。